「プッシュ型」と「プル型」
「プッシュ通知」とは、「プッシュ型」サービスの典型で、ユーザーが能動的にアプリやWebサイトを開いていなくても、OSやブラウザを通じてメッセージを「プッシュ的」(強制的に)届けられる仕組みです。
反対に「プル型」サービスとしては、メールやアプリ、SNSのタイムライン、WEBサイトでの情報配信などがあります。
ユーザー自らの行動やタイミングによって情報を引き出すため、即時性がなくまたユーザーが情報に気づかないという欠点があるため、現在では、「プル型」のアプリやサイト、SNSなどに「プッシュ型の通知」を加えることは当たり前になっています。
プッシュ通知は、ユーザーの視界に強制的に入るため、開封率や即時性が高いという最大のメリットがあります。
プッシュ通知」と一口に言っても、「アプリプッシュ」と「Webプッシュ」の2種類があり、その特性は大きく異なります。
アプリプッシュ通知の定義と特徴
定義
スマートフォンにインストールされたネイティブアプリ(App StoreやGoogle Playからダウンロードしたもの)から送られる通知です。
特徴
- 必須条件: アプリのインストールとユーザーによる**通知許可(オプトイン)**が必要。
- 安定性: OSの機能に深く統合されており、配信の安定性が高い。
- 高度な機能: バッジ表示、通知センターでのリッチな表示(画像、アクションボタン)など、高度な機能が利用可能。
Webプッシュ通知の定義と特徴
定義
Webサイトから、ブラウザ(Chrome, Safari, Firefoxなど)を通じて送られる通知です。
特徴
- 必須条件: アプリのインストールは不要だが、Webサイト訪問時にブラウザからの通知許可が必要。
- 導入の容易さ: 導入が簡単で、アプリを持っていない企業でもすぐに利用開始できる。
- 目的: Webサイトへの再訪問を促すために利用されることが多い。
比較編 – 配信環境と機能のメリット・デメリット
両者を具体的な機能と配信環境の側面から徹底比較します。
通知配信の「許可(オプトイン)」プロセスの比較
| 項目 | アプリプッシュ | Webプッシュ |
| 許可の条件 | アプリのインストール後、OSのダイアログで許可。 | Webサイト訪問時にブラウザのダイアログで許可。 |
| ユーザー心理 | アプリを信頼しているため、許可率は比較的安定。 | サイトの信頼度が不明な段階で求められるため、拒否されやすい傾向がある。 |
オプトイン(Opt-in)とは?
オプトインとは、「通知やメールなどの情報を受け取ることに同意し、許可を与えること」です。プッシュ通知の場合、ユーザーが「通知を許可しますか?」というOSやブラウザのメッセージに対して「許可」を選ぶ行為がオプトインにあたります。
メリット・デメリット徹底比較
| 比較項目 | アプリプッシュ | Webプッシュ |
| 導入の難易度 | 高: アプリ開発とSDK導入が必要。 | 低: Webサイトにタグを埋め込むだけで比較的容易。 |
| 対応範囲 | 広: iOSとAndroidの全機能に対応。 | 制限あり: ブラウザやOSによって利用できる機能が異なる。 |
| 配信の安定性 | 高: OSレベルで制御されるため、安定性が高い。 | 中: ブラウザを閉じている、または設定に依存するため、安定性に若干の制約がある。 |
| リッチな機能 | 優位: 画像、動画、バッジなど、高度な視覚的表現が可能。 | 限定的: リッチ通知は使えるが、アプリほど自由度はない。 |
| 顧客データ連携 | 優位: アプリ内の詳細な行動データやCRMデータと連携しやすい。 | 中: 基本的にWebサイト上の行動データ連携が中心。 |
どちらを選ぶべき?判断の基準
| 選定基準 | アプリプッシュが向いているケース | Webプッシュが向いているケース |
| 目的 | より深いエンゲージメントやリッチな情報を届けたい。 | アプリがないが、すぐに通知を始めたい。Webサイトへの再訪問を促したい。 |
| 状況 | 既にアプリがあり、リテンションが課題になっている。 | アプリ開発の予算がなく、導入コストを抑えたい。 |
応用編 – ハイブリッド戦略とRichFlyerの活用
最も強力なのは「ハイブリッド戦略」
最も効果的なプッシュ通知戦略は、ユーザーの状態に合わせてアプリとWebを使い分ける「ハイブリッド戦略」です。
- アプリユーザーにはアプリプッシュで詳細な情報やリッチな体験を提供。
- アプリ未導入のユーザーにはWebプッシュでサイトへの再訪問を促す。
両方のチャネルで取得したデータを統合し、一元管理することが、この戦略を成功させる鍵となります。
Webプッシュ導入の落とし穴と注意点
Webプッシュは手軽ですが、安易な導入は通知ブロックを招きます。
- オプトイン設定の失敗: 訪問直後に許可を求めて拒否率を上げすぎないよう、適切なタイミングで「ソフトプロンプト」を使う重要性を認識しましょう。
- 通知の頻度: 頻繁すぎる通知は、ユーザーに通知をブロックされる最大の原因です。セグメント配信によるパーソナライズが不可欠です。
RichFlyerで実現するシームレスなプッシュ通知体験
RichFlyerは、アプリ・Webプッシュの両方に対応し、それぞれの技術的な複雑さを意識することなく、一元管理できる配信サービスです。
- 高速配信や柔軟なセグメント機能が、アプリ・Webどちらのプッシュ通知でも効果を最大化し、貴社のエンゲージメント強化をサポートします。

